ロビンソン(スピッツ)が意味不明である

めちゃくちゃ妄想し甲斐がある歌詞ですよね。

ちょっくら妄想してみますか。

 

10個の要素について考えてみた。

 

1 なぜか せつない

もし「君」が死んでいるのならせつないのは当然です。「なぜか」ということはせつなくないと予想していた理由があるはず。

1.1そもそも「君」のことを大切に思っていなかった?

→「誰も触れない二人だけの国」を作ろうとしていることから却下。「僕」が暴力的なサイコパスでなければ成立しない。

1.2「君」の死を受け容れたと思っていた?

→可能性はある。しかし、身近な人の死を受け容れるのは並大抵のことではなく、受け容れられないという予想は立てられるはずである。あえて「なぜか」ということで、自分自身の感情を一歩引いた視点で見ていることを示しているのかも。

1.3二人の関係は「僕」の片思いで、自分と一緒にならない「君」なら、いらないと思っていた?

→可能性はある。ホラー路線に最も入りやすい解釈。

 

2 河原の道を 自転車で 走る君を追いかけた

自転車に乗っているのは誰なのか。

2.1「僕」が自転車に乗っていて、「君」は走っている

→歌の区切り方のままとるとこれ。「追いかけた」と言っているが、「河原の道」は自転車で走りやすいから、「僕」が「君」に追いつくのが自然に思える。「君」は逃げているのかも知れない。「僕」は追いついたのか、わざと追いつかないようにしているのか。いずれにしろ、ホラー映像が浮かぶ。あるいは、部活のランニングでマネージャーの「僕」と部員の「君」と取れなくもない。

2.2「君」が自転車に乗っていて、「僕」が追いかけている

→映像を浮かべやすいのはこれ。

2.2.1「僕」が走って追いかけている

→特に思い浮かべやすい。「僕」がちょっとからかわれている?

2.2.2「僕」が自転車に乗って追いかけている

→個人的に思いつきにくかったが、一番微笑ましいかもれない。

2.2.3「僕」が自動車に乗って追いかけている

→ホラー路線。「君」を殺そうとしているならこれ。

2.3「君」が自転車に乗っているところを追想している

→「追いかけた」のは、目で追いかけたり面影を追いかけた、ということであるという解釈。前者なら二人の関係は遠く、後者なら「僕」が「君」を大切に思っていることは確か。両思いか片思いかは判断できない。

 

3 思い出の レコードと 大げさな エピソードを

思い出は二人の思い出と考えるのが自然。他の解釈はなさそう。

大げさなエピソードとは何か。

3.1「君」を楽しませる為に大げさなエピソードトークを用意した

→パッと思い浮かんだのがこれ。「大げさ」なのは気付いてるけど、「君」を楽しませる為なら問題ないよね、と。その通り。

3.2「君」とのエピソードを誇大妄想している

→またホラー。可能性はゼロじゃない。しかし、「大げさ」なのを自覚しているのはやや不自然か。疲れていたらしいから、ちょっと精神的におかしかったなァと振り返っているのかも。

 

4 しかめつら まぶしそうに

誰の行動か。

4.1「君」の行動である

→ありえる。となると、照らしているのは「僕」か太陽と考えるのが自然。自動車で轢いてしまったというホラー路線もある。

4.2「僕」の行動である

→実際は眩しくなくて眩しそうなフリをしてみた、という解釈。実際に眩しくて、眩しそうにしてたな、俺。という解釈。曲解してる気がしてきた。

 

5 片隅に捨てられて 呼吸をやめない猫も どこか似ている 無理やりに 抱き上げて頬寄せるよ

2番に入って明らかに暗い話題が増えている。死を意識させるようなワードがある。

猫は誰に似ているのか。

5.1「僕」に似ている

→「君」と別れて、苦しいけど一生懸命生きてる「僕」が想像できる。単に交際が終了したのか、「君」が亡くなったのかは不明。「無理やりに」とあるから猫は抵抗する元気はあるようだ。「僕」も何か行動を起こす気力は残っているのかも。

5.2「君」に似ている

→「君」は恋人(「僕」ではない)と別れてつらそう。とか、「君」は病気や事故が原因で、つらそう。という解釈。やはり「無理やりに」とあるから猫は抵抗する元気はある。しかし、「君」に元気がなくても「どこか似ている」くらいには感じるかも。

 

6 いつもの交差点で 見上げた丸い窓は 薄汚れてる ぎりぎりの 三日月も僕を見てた

「見上げた丸い窓」はカーブミラーか。丸窓は現実として少ないから、ここはカーブミラーとして良いはず。カーブミラーの汚れはなぜついているのか。カーブミラーは汚れにくい。雨をしのぐつばの部分と2.5mという高さに起因する。まあ汚れるときは汚れるから、自然にできた汚れと考えてもいいんだろうけど。その汚れが原因で交通事故が起きたとも考えられるし、カーブミラーに汚れがつくほどに激しい事故が起きたとも考えられる。カーブミラーが設置されるのは見通しの悪い道だから、事故が起きるのはありえそうだ。

ぎりぎりの三日月と言われれば、消えかけの三日月を想像する。さすがに「ちょっと太いけどぎりぎり三日月だな!」という解釈はないだろう。消えかけの三日月となればそれは死を連想させる。「僕を見てた」のだから死ぬのは「僕」ということになる。ここはドラマのような映像の描写になっている。

 

7 待ち伏せた夢のほとり 驚いた君の瞳 そして僕ら今ここで 生まれ変わるよ

待ち伏せた」というワードがなんだか嫌な感じがする。ここを根拠に「僕」とはストーカーではないかという人もいる。あの世に先に行った「君」を待ち伏せて、「君」はいるはずのない「僕」がいることに驚いている。

いずれにせよ「君」は驚いているから待ち伏せた意味はあったようだ。

「生まれ変わるよ」が輪廻転生の死生観であり、僕ら、つまり二人とも命を落としたのではないか。これはいろいろな人が指摘している。

問題は「夢のほとり」の部分だ。ほとりなのだから夢そのものではなく、夢に近い場所ということ。では夢に近い場所とはどこか。

7.1「誰も触れない二人だけの国」の近くである

→もう少しで理想の国に行けるね、ということ。

7.2「いつもの交差点」である

→昔二人で通った「いつもの交差点」は夢のような場所だったが、「君」がいなくなったことで夢のような場所ではなくなった、ということ。しかし「君」との思い出があることから、夢に近い場所として認識している。

 

8 誰も触れない 二人だけの国

天国、あるいは天国みたいな場所。文字通りの天国ならやはり二人は命を落としている。二人が生きているなら、例えば、車の中は誰も触れない二人だけの国かも知れない。ドライブデートをしている二人は天国のような時間を過ごしている。

 

9 大きな力で 空に浮かべたら

用意した解釈では物理的な力を使ってみた。スピリチュアルな力という解釈のほうが自然な気がするが、ありえなくはない。宇宙の風に乗るというのが輪廻転生の環に乗るという意味なら、解脱はできていないようだ。逆に宇宙の風に乗るというのが解脱したことを意味するなら、二人だけの国も作れるかも知れない。

 

10 同じセリフ同じ時 思わず口にするような ありふれたこの魔法で 作り上げたよ

だいぶ順番を変えましたがこれで最後にしましょう。

まず「同じセリフ」=「ありふれた魔法」というのが読み取れる。指示後「この」が根拠である。そしてこの魔法で作り上げたのは「二人だけの国」ということになる。

「同じ時」というのは「似たような状況」を意味していると考える。事故が起きたときに、「君」と同じ言葉を口にした、とか。けれどその言葉は「思わず」口にしたもので、発言した本人は特別なものとして認識していない。もしくは、別れ際にいつも「またね」と言う「君」が発言直後に事故に遭った、とかの解釈もできるかも。思わずという言葉の持つイメージは咄嗟のことで意識せずに、という感じだ。やっぱり違うかも。

 

さて話がだいぶとっ散らかった。

まとめに入りましょう。

 

解釈1.後追い自殺

「君が亡くなって初めての季節を越えました。

君の死を受け容れたと思っていたのに、なぜかせつないです。

河原の道を自転車で走る君を目で追いかけてました。

 

君との思い出のレコードを肩にさげ、君にした大げさなエピソードトークを思い出しながらいつもの交差点にいます。

片隅に捨てられて呼吸をやめない猫は、君を失ったこの世界でまだ生きている僕みたいです。

君の交通事故があった交差点のカーブミラーは薄汚れて見えます。

いつもと同じ別れの言葉が頭から離れないです。

車のヘッドライトが眩しいです。

大きな衝撃で僕は宙に浮いてます。

消えかけの三日月が僕を見てるみたいです。

 

僕もあの世に来たから君は驚いてますね。

もう事故の時みたいに君の手を離したりしないように、二人だけの天国を作りあげようよ。」

 

解釈2.ストーカーホラー

「僕のものにならない君ならいらないと思ってましたが、いざ殺してみるとなぜかせつないです。

河原の道を自転車で走る君を自動車で轢きました。

君を轢いたときのレコードと、大げさに僕を怖がる君の事を思い出してます。

君が僕に向けてくれた表情は轢かれる直前の眩しそうなものでした。

 

道端で弱っている猫が轢かれたあとの君みたいで可哀想なので楽にしてあげました。

いつもの交差点のカーブミラーは君の血で汚れちゃいました。

消えかけの三日月が僕を見てます。

 

君を待ち伏せしたら君はすごく驚いてましたね。

これでもう僕らを邪魔するものはいません。

二人だけの天国を作り上げたよ。」

 

 

 

あ、冗談だからね?

こんな怖い話な訳ないじゃん!笑